歯周病の治療と検査
歯科医に定期検診などをしてもらっている人は、その度に歯垢や歯石をとってもらうことができるはずです。
歯周病になる前や歯周病になったばかりの段階では、歯垢をしっかりと取り除くことが歯周病の治療になります。
その際、歯磨き方法が悪いことも考えられます。
歯科医にしっかりと指導してもらうことで、歯磨きの方法を変えて、歯垢がたまりにくい口内環境を維持することができるようになるはずです。
経度の歯周病は、あまり気にしなくてもいいですが、歯垢が溜まりやすい場合は今後の対策について指導をしっかりと受けましょう。
歯周病が中度や重度になると、歯垢を取り除くだけの治療では不十分です。
炎症を起こしている歯茎に直接の治療をすることになります。
歯茎は清潔に保てていれば、回復しようとする力が働きます。
しかし、中度ではその力のみに頼ることができないので、直接の治療が必要です。
柔道は感染源の除去が難しいことが多いため、炎症を起こしている周囲の歯に対しても特別な治療をしなければならないことがあります。
咬み合せのチェックをすることもあったり、治療済みの歯に対して対策を取ったりすることもあります。
どちらにしても、なるべく早い段階で歯周病に気付くことが重要で、毎日の歯磨きをしっかりとして予防をしておくことも忘れてはいけません。
早く歯周病に気付くためには検査も大切です。
歯周病の検査にはどのくらいの費用が必要なのでしょうか。
歯科医院によって多少差がありますが、保険適用内で3割負担の場合は次の金額が目安となります。
レントゲン、歯周ポケット測定、染色剤使用を全て行った場合でも、合計で1800~1900円程度です。
その内訳は次の通りです。
レントゲン撮影は約900円です。
レントゲンは目に見えない部分を見ることができるので、治療方法を決めるのに重要な検査です。
レントゲンでは放射線の被爆を気にする方もいますが、歯科医院で撮影する際の被曝量は、健康被害になる可能性はゼロと言い切ってもいいでしょう。
レントゲン1枚でパノラマでも0.04ミリシーベルトとされています。
健康に影響があるのは100ミリシーベルト異常なので、リスクはほぼありません。
歯周ポケットの深さを測定するのは約600円です。
染色剤で歯垢を染めて、磨き残した部分を調べる検査では約240~300円必要です。
初診の場合はほかに初診料などが必要ですが、それでも3000円以内に収まるでしょう。