生活習慣と歯周病
歯周病と生活習慣は関係していると言われています。
例えば、喫煙です。
最近では、禁煙や分煙が進められていますが、他の先進国と比べると日本ではまだまだ喫煙率は高いです。
タバコは口から吸うものなので、歯へも影響を与えます。
タバコに含まれているニコチンには、血流を悪くする作用があります。
このため習慣的な喫煙は、身体の抵抗力が落ちやすくなり、歯周病の原因になる菌が繁殖しやすくなる環境になります。
また、ニコチン以外にもタバコにはタールなどの有害物質が200種類も含まれています。
これらの有害物質が歯垢と一緒に歯に付着したり、唾液の分泌量が減少する原因になったりします。
歯に付着すると茶色に染まってしまいますが、それ以外にも怖い現象が引き起こされています。
タバコの煙は歯茎の表面を固くしてしまいます。
これは、有害物質で傷ついた歯茎を体が守ろうとする反応が原因です。
この時、既に腫れている部分も一緒に固くしてしまうので、本当は炎症を起こしているのに痛みを感じないことがよくあります。
そのまま歯周病が進行していき、気付いて歯科を受信した頃には抜歯を考えなければいけないほど悪化していることもよくあります。
糖分や脂質の過剰摂取、ビタミン類の欠乏も注意しましょう。
これは、糖尿病の原因にもなるので早く改善すべき生活習慣です。
糖尿病は合併症を引き起こしやすい病気です。
糖尿病の特徴の一つに、抵抗力の低下があります。
抵抗力が弱まると体内に侵入した最近を倒すことが出来ず合併症を引き起こします。
最近では歯周病もその一つと考える医師も多いです。
糖尿病が見つかった時に、歯周病になっている人も多いようです。
糖尿病にかかると唾液の分泌量も減り、歯周病菌の繁殖を止める機能が低下してしまいます。
つまり、糖尿病になりやすい生活習慣は、歯周病になりやすい生活習慣とも言えます。
また、口呼吸も歯周病にはよくありません。
歯周病の原因になるだけではなく、細菌は乾燥した環境で繁殖しやすくなります。
口内が乾いている状態が続く口呼吸は歯周病や虫歯にはよくありません。
今、歯周病でない人も、これらの生活習慣に当てはまれば、今後歯周病になる可能性は高いでしょう。
少しでは早く改善をすることをオススメします。
歯周病だけでなく、他の病気を防ぐのにも効果的なので、健康維持にもオススメです。